187大庭健著『いま,働くということ』

書誌情報:ちくま新書(720),265頁,本体価格780円,2008年5月10日発行

いま、働くということ (ちくま新書)

いま、働くということ (ちくま新書)

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働くことへのシニシズムが広がっている。本書は,タイトルのとおりそのものずばり,営利活動と一体化した働くことの意味を相対化し,人と人とを繋ぐ場や非営利活動に可能性を見いだしている。生きることと働くこととを分離させないためには,制度や政策が変わらなければならない。いま,働くということを問うことは,大きな理論を提起することと同義といえるだろう。