329門井文雄原作/紙屋高雪構成・解説/石川康宏協力『理論劇画 マルクス資本論』

書誌情報:かもがわ出版,191頁,本体価格1,300円,2009年4月20日発行

理論劇画 マルクス資本論

理論劇画 マルクス資本論

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マルクス,『資本論』は一種のブームと言っていいかもしれない。未紹介のマルクスや『資本論』関係の本が数冊枕元に積んである。
本書の奥付には5月20日第3刷とある。もともと『「劇画カルチュア」シリーズ『資本論』』(大陸書房,1982年)を紙屋が再構成・解説を加えて再刊したものである。
資本論』第1巻のエッセンスを,マルクスの生涯とエンゲルスとの交友とでサンドウィッチのようにはさみ,「文字解説」を多く含む『資本論』第1巻解説本だ。商品・価値論,剰余価値論,労働日,蓄積論を正確に切り取っている。「バラエティ・アートワークス漫画」(関連エントリー参照)よりははるかに出来がいい。