399土肥誠監修『面白いほどよくわかる マルクスの資本論――計画主義経済の利点とその問題点――』

書誌情報:日本文芸社,222頁,本体価格1,400円,2009年8月25日発行

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資本論』第1巻の解説を中心に「「これ以上簡単には書けない」というぐらい簡単」(2ページ)に説明したもの。『資本論』予備知識,同第2巻,同第3巻の概略にも触れている。篇別構成に沿って重要事項の解説と図示があるので,要点解説として使える。
マルクスおよび『資本論』の解説本は,これまでこの種の本を出したことがない出版社や文字ベースの解説だけでない漫画や図示などの工夫をこらしている点で,新しい特徴を持っている。『資本論』の世界が専門家のそれとして閉じられ,労働者の解放を説きながら知的スノビズムの典型だったとするなら,溢れんばかりの『資本論』解説本・漫画本も大いに意味のあることだ。