049一橋大学戦没学友の碑

一橋大学佐野書院に戦没学友の碑がある。2000年4月に建立され,2001年4月には戦没学友氏名が刻まれている。一橋大学西キャンパスの南にある佐野書院は,東京商科大学初代学長佐野善作氏が私邸を大学に寄附し,外国人研究者の宿舎として使用されてきた。現在は一橋大学の同窓会(如水会https://www.josuikai.net/)によって維持管理されている施設である。
以前から気になっていた戦没学友の碑を写真におさめた。白井厚「「学徒出陣」と慶応義塾の『戦没者名簿』」(→http://wwwsoc.nii.ac.jp/shst/Convention/2008/2008taikai.pdf) によると,戦没者追悼について「卒業生の組織(如水会)が調査研究・募金・記念碑・記名碑建立まで達成したのは一橋大のみ」だそうで,貴重な碑ということになる。実見した戦没学友氏名には縦46名,横18名,合計828名の氏名が刻まれていた。「全く彼ら(戦没学生:引用者注)を忘却するような大学があれば,それは歴史を軽んじているだけでなく,自らが教育した学生に対する愛情の欠如すら感じさせる」(同上)。まったく同感である。一橋大学の戦没学友の碑,戦没学友氏名の碑は貴重な記録というべきである。
昼はひとりで「そば処 更科甚吾郎」(→http://ameblo.jp/kunitachihappyspot/entry-10434175250.html)に行く。一橋大学に来たときには欠かさず行く蕎麦屋さんである。(東京・吉祥寺のホテルにて)