453丸善ライブラリーニュース第13号

最新第13号(通巻164号,2011年7月14日発行)が届く。
佐々木雅幸(大阪市立大学都市研究プラザ所長・創造都市研究科教授)の巻頭インタビュー「大阪から創造都市を発信する」では,大阪市立大学の設立を都市が大学を創った最初とし,都市研究から創造都市構想にいたる経緯を紹介している。インタビュアーには創造都市と図書館あるいはアーカイブとの関わりを聞いて欲しかった。佐々木さんは評者の修業時代に翻訳と校正の仕事を「創造」してくれた恩人のひとりである。
金子元久の大学教育と図書館の役割について再考を促す稿,佐藤道生の中国マネーによって買い漁らわれている日本漢籍の現状を憂おう稿はそれぞれ考えさせられた。

執筆者 タイトル
佐々木雅幸 (インタビュー)大阪から創造都市を発信する
金子元久 大学教育の転換と図書館
鳴海雅人 触発する「人間・自然・都市建築,そして図書館」
多々良友博 佐賀県立図書館 郷土資料デジタル化の取り組み
今井福司 (新シリーズ【学校図書館】)学校図書館を取り巻く制度と現状
鬼丸晴美 世界一の学校図書館を目指して明星ブランドとしての図書館づくり
佐藤道生 貴重図書の国外流出
須藤 隆 (おはようございます)公立図書館の充実さに驚く