091別子銅山産業遺産講演会

末岡照啓(住友史料館副館長・新居浜市広瀬歴史記念館名誉館長)「別子銅山――愛媛に花開いた明治の群像」(愛媛県東予地方局地域政策課】主催,坂の上の雲ミュージアム)を聞いてきた(→http://www.pref.ehime.jp/touyo/bessi/paneru-ten.html)。
別子銅山(1691年開坑,1973年閉山)ゆかりの,広瀬宰平,伊庭貞剛,鈴木馬左也を中心に別子銅山の歴史を辿り,産業遺産の現在を語っていた。広瀬は初代別子支配人で,明治20年代に別子銅山の採鉱・精錬・運搬の近代化を進めた。伊庭は広瀬のあと明治27年に別子鉱山支配人となり,伐採や煙害のため荒廃した別子の「大造林計画」を策定し,完全解決を目指して新居浜の北の沖合にある四阪島への精錬所移転を決めた。鈴木は伊庭の後任として東予一円に広がった煙害問題に対応した。
別子は住友発祥の地であり,住友関係企業の新入社員は必ずこの地で研修したと聞く。新居浜は化学,機械,電力など住友系企業が立地し,現在でも企業城下町である。
聴衆は100人近くいただろうか。おじさん・おばさんが多い。パネル展に来ているらしい新居浜南高校生がひときわ目立つ。プレゼン資料の印刷配付をしてほしかった。椅子席だけの会場ではメモも取れなかった。聴かせてやるみたいな運営が鼻についた。プレゼン中の画面のエラーメッセージ頻発はいただけない。