639「大学における教育研究活動の評価に関する調査研究」

文部科学省平成23年度先導的大学改革推進委託事業の研究成果報告書(研究代表者:北原和夫東京理科大学大学院科学教育研究科教授)である。大学の教育研究活動の評価システムにかんするはじめての調査研究報告である(→http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/itaku/1330644.htm)。
「大学における教育研究活動の評価のシステムに関する国内外の動向の整理」,「大学に対するパブリックマネージメントの在り方に関する調査研究」,「今後の日本社会とそこでの大学の在り方に関する調査研究」の3グループで検討したもので,大学の多様性と公共性を強調したものになっている。全体で400ページを超える大部の報告書になっている。

  • 第1部 大学における教育研究活動の評価のシステムに関する国内外の動向の整理
    • 第1章 評価に関する議論の整理と今後の課題(広田照幸日本大学)・二宮祐(一橋大学))
    • 第2章 米国のアクレディテーション――日本の認証評価との比較の視点から――(福留東士(広島大学))
    • 第3章 欧州の評価の動向(大場淳(広島大学))
    • 第4章 認証評価制度の問題点と第2期目の課題(瀧澤博三(日本私立大学協会附属私学高等教育研究所))
    • 第5章 大学の認証評価と専門分野別質保証(早田幸政(大阪大学))
    • 第6章 大学教育の質保証と評価の在り方について(藤田英典共栄大学))
  • 第2部 大学に対するパブリックマネージメントの在り方に関する調査研究
  • 第3部 今後の日本社会とそこでの大学の在り方に関する調査研究
    • はじめに 日本の大学は生き延びられるか 第三部主査としての小括(高祖敏明(上智大学))
    • 第1章 今後の社会と大学の在り方(白川優治(千葉大学)・崎山直樹(千葉大学))
    • 第2章 第3部会の議論の要約(崎山直樹(千葉大学))
      • 講演資料1 大学モデルの再検討? 知識の創造場所としての大学と普遍性(上山隆大(上智大学))
      • 講演資料2 日本の大学にとっての国際化(北村友人(上智大学))
  • 第4部 研究のまとめ
    • シンポジウム記録「パネル討論:大学における教育研究活動の評価をめぐって」
    • 研究の総括(北原和夫(東京理科大学))
    • 研究組織と活動の記録