383張継科と李暁霞,復活!(卓球ワールドツアー・クウェートオープン)

男子シングルスは張継科(ZHANG Jike, WR4)が馬龍(MA Long,WR1)に 4-1 (11-9, 11-9, 5-11, 12-10, 11-9) で勝ち,ワールドツアー6回目の優勝を飾った。国際大会では2013年の同じクウェートオープンで馬に勝って以来の久し振りの優勝だ。
先週の団体世界選手権ではかつて負けた相手(オーストリアのフェーゲル,韓国の張,台湾の陳ら)と対戦し,ことごとく退けていた。今大会の準々決勝では過去2敗しているオフチャロフ(WR5)に 4-3 (9-11, 11-4, 11-7, 9-11, 12-10, 9-11, 11-7) ,準決勝では樊振東(WR2)にも各ゲームを競りながらも 4-1 (11-9, 12-10, 3-11, 11-9, 11-9) で勝って決勝に進んでいた。
決勝も含めて各ゲームの後半の集中力はさすがだ。相手をねじ伏せる感じではなく競り合いから確実にゲームを取るゲームメークが光っていた。
準優勝の馬はワールドツアーで43回のファイナリストで22回優勝,11回準優勝というから相変わらず強い。国際大会では張に10勝5敗(5敗のうちワールドツアー大会では今回を含め3敗)と圧倒している。引退した王皓(WANG Hao)が馬に,馬が張に,張が王に強いと言われたことがある。今はベスト4を占めた馬,許,樊,張の4強がしのぎをけずっている。
女子シングルスでは李暁霞,男子ダブルスでは許・張ペア,女子ダブルスでは丁・劉ペアが優勝した。李は張と同じく2013年に優勝して以来久し振りの優勝となった(ワールドツアー17回のファイナリストでうち11回優勝)。
オフチャロフの張戦での接戦,水谷の許戦での「事実上」の勝利,伊藤と石川の丁寧と李との善戦,シンガポールの馮天薇(FENG Tianwei,WR6)の朱雨玲(ZHU Yuling, WR3)戦での完勝をみると,男女とも中国に追いつく可能性を感じる。