1339佐藤賢一著『テンプル騎士団』

書誌情報:集英社新書(0940D),284頁,本体価格900円,2018年7月18日発行

テンプル騎士団 (集英社新書)

テンプル騎士団 (集英社新書)

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異教徒と戦う兵力の担い手として12世紀に生まれたテンプル騎士団は,ヨーロッパ初の常備軍と性格を持っていた。それだけでなくヨーロッパ随一の大地主であり,ヨーロッパ最大の銀行でもあった。ヨーロッパに広がる支部は,僧院であり,城塞であり,銀行の支店・窓口営業所でもあった。奴隷貿易も手がけていた。
テンプル騎士団という超国家組織の成立からフランス王フィリップ4世によって一挙に捕縛され悲劇的結末(1307年10月13日の金曜日!)にいたるまでの200年の興亡が西洋歴史小説家によって解き明かされている。