1801原田マハ著『常設展示室』

書誌情報:新潮文庫(は-63-4),237頁,本体価格550円,2021年11月1日発行

ピカソの「盲人の食事」,フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」,ラファエロの「大公の聖母」,ゴッホの「ばら」,マティスの「豪奢」,東山魁夷の「道」と6人の女性の人生が必然のように出会う。実際の人生とアートとの出会いが哀しくも生きる力を与えてくれる。
この一冊でマハリストになるかもしれない。モネの作品は出てこなかったが,たまたま評者と誕生日が同じの上白石萌音が解説を書いている。