1811レシェク・コワコフスキ著神山正弘訳『マルクス主義の主要潮流ーーその生成・発展・崩壊ーー』

書誌情報:同時代社,li+902頁,本体価格9,800円,2024年11月15日発行

初版(ポーランド語,1976年),英語版(1978年),英語版(2005年),英語版(2008年ペーパーバック版:本訳書の底本)として発行された。初版発行から50年を経ての日本語訳である。著者は1983年に来日経験がある。
著者は1968年にポーランド統一労働者党(当時)を批判する講演を行ったことで「修正主義者の頭目」とされワルシャワ大学教授の職を解かれ国外追放となった。「マルクス主義の歴史つまりその理論の歴史の試み」はときに理論とイデオロギーとの結合や政治的対立を排除しない「参考書」が著者の意図だ。
創設者,黄金時代,崩壊にいたるマルクス主義の歴史はいま現実からの審判を受けている。私有財産と市場の廃止は修正を余儀なくされ,計画経済はすでに資本主義に内在化された。共産主義体制下のポーランドで「修正主義者」とされた著者の「マルクス主義の歴史」は再読されていい。ドイツ語版,オランダ語版,イタリア語版,セルビア語版,スペイン語版がある。中国語版もある(あった)らしい(著者未確認)。