1827毎日新聞社点字毎日編集部編『点字新聞が伝えた視覚障害者の100年ーー自立・社会参加・文化の近現代史ーー』

書誌情報:明石書店,229頁,本体価格2,800円,2025年1月31日発行

毎日新聞社が発行する日本唯一の週刊点字新聞『点字毎日』(点毎)が創刊されたのは1922年5月11日である。2024年末で5222号を数える。今年100年を迎えたラジオ放送よりも古い。本書は創刊100年の企画「点字毎日が伝えてきたもの 100年の歩み」と点毎に掲載してきた特集をもとに編まれており,点毎で記録してきた視覚障害者文化の変遷を伝えている。副題が語る視覚障害者の「自立・社会参加・文化」の記録である。
創刊から戦中,戦後から昭和後期,平成から令和と歩みを綴り,点字新聞の挑戦および自立と社会参加のエピソードで点字の過去と現在を記述していた。創刊から採算度外視の「名誉の赤字」が点毎の特徴だ。
2025年はブライユがフランスで点字を考案して200年である。点毎を通じて視覚障害者文化創造の第2章が始まる。