1847木村学編『20世紀科学論文集 プレート・テクトニクス革命』

書誌情報:岩波文庫,343頁,本体価格1,050円,2025年8月8日発行

プレート・テクトニクスとは,「地球表層を覆う板状の岩盤であるプレートがどのように動き,それが動くことで大陸や海洋底の地質構造がどのように形成されるかを探求するモデル理論」(5-6ページ)である。
プレート・テクトニクスの確立・発展過程を「4幕劇」(①大陸移動説の提案と頓挫,②大陸移動説の復活と海洋底拡大説の提案,③プレート・テクトニクスの提案と検証,④稠密観測とダイナミクスへの発展)に喩え,地球科学の古典にあたる①〜③の研究論文とその解説が本書である。
海洋底拡大説とその検証,トランスフォーム断層の提唱,ホットスポットの提唱,プレート・テクトニクスの成立,造山運動について7論文が紹介されている。自然科学の研究論文を読むことはそう多くない。仮説と観測による科学史の発展の醍醐味を味わうことができる。