1849朝霞カフカ監修『文豪の憂鬱な癖(へき)』

書誌情報:三才ブックス,285頁,本体価格1,800円,2025年9月20日発行

文豪の「癖(へき)」(「一般的には普通とされづらい本人の嗜好,性向,こだわりのこと」(はじめに))を正面から紹介した本邦初の本である。文豪と呼ばれる人は仕事柄多くの「癖」を文章として残してきた。なぜ文豪はそろいもそろって変人ばかりなのか。文章を書いて仕事にすること自体が「癖」だからなのだ。
芥川龍之介を代表とする破滅や焦燥の「癖」,夏目漱石の嗜好や偏愛の「癖」,中原中也の依存や中毒の「癖」,谷崎潤一郎の恋愛や性欲の「癖」,三島由紀夫の気質や性向の「癖」。
「癖」から見た文豪の素顔には,われわれ凡人と変わらない人間の一面があった。