1879高田昌幸著『調査報道の戦後史1945-2025』

書誌情報:旬報社,385頁,本体価格2,300円,2025年12月15日発行

新聞やテレビなどによる報道にはニュース当局者の発表をそのまま伝える発表報道と社会の諸問題や権力の不正・不作為を取材・調査した調査報道がある。多くの報道は前者であり関係機関・者の広報,宣伝である。
本書は,日本初の潜入型調査報道である岡山・岡田更生館事件から日米地位協定の不平等を東京の実例から暴いたキャンペーンまで多くの調査報道を時系列で取り上げている。また,2000年移行の調査報道を分野別に取り上げている。
社会の歪みや矛盾だけでなく,権力による犯罪が調査報道によって明らかになり,是正措置や法的措置が取られるようになった事例も多く含まれている。オールドメディアの衰退が喧伝されるなか,むしろ調査報道には希望がある。