254 Samuel Hollander, The Economics of Karl Marx: analysis and application

書誌情報:Cambridge University Press,pp. xvi+532,US$65.00,2008

The Economics of Karl Marx: Analysis and Application (Historical Perspectives on Modern Economics)

The Economics of Karl Marx: Analysis and Application (Historical Perspectives on Modern Economics)

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スミス,リカードウ,J.S.ミル,マルサス,セイに続くホランダーの大作シリーズの一書。マルクスの古典派経済学との関連を中心に,転化問題と剰余価値論,再生産表式,賃銀と利潤率の低下,貿易サイクルをテーマにしている。初期マルクスからほぼ時系列に,1840年代,『経済学批判要綱』,1861-63年草稿を対象に,共産主義社会への移行への進化的理解と平等観の拒絶,企業家の役割への注視,資本主義のもとでの福祉改革の展望など現代的課題を意識した構成となっている。
それでも著者の力点は『資本論』の古典としての読解,古典派との格闘,経済学批判にあるようだ。