2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

032永田圭介著『厳復――富国強兵に挑んだ清末思想家――』

書誌情報:東方書店,vii+343頁,本体価格2,000円,2011年7月20日発行厳復―富国強兵に挑んだ清末思想家 (東方選書)作者:永田 圭介東方書店Amazon - 以前紹介したことが縁で(関連エントリー「永田圭介著『厳復――富国強兵に挑んだ清末思想家――』」参照),東…

484ハンガリーで頑張る雛鑑別師

地元民放「南海放送」で「世界で頑張る日本人」を観る。テレビ東京では2011年8月28日に放送されたものだ(→http://www.tv-tokyo.co.jp/sun/backnumber/362.html)。ネパール,ハンガリー,フィリピン,ボリビアで活躍する日本人が登場していた。それぞれに「…

483東洋文庫と井上準之助旧蔵書

今日から年末年始の休みに入る。積読書や資料類などを整理していた。遅ればせながら有斐閣の『書斎の窓』第610号(2011年12月号)を手にしたら,杉山伸也「井上準之助研究ノート(一)」が目に入った。二回連載の一回目で井上準之助が出会った人物像に触れる…

110「万年筆の神様」引退

朝日新聞「ひと」に年内に引退する長原宣義さんの記事があった。長原さんは万年筆修理の「ペンクリニック」,「長刀(なぎなた)研ぎ」・「クロスポイント」でよく知られた方である。長原さんらの「ペンクリ」ではどのメーカーのものでも無料調整をされてい…

482私立大学の初年度学生納付金

文科省から公表された。文系で115万円,理系で150万円,医歯系で490万円,平均で130万円は明らかに安くはない額だ。「文部科学省としては,各私立大学等に対し,引き続き,一層の経営努力による学生納付金の抑制をお願いしています」。これ以上のコメントは…

672ジュリエット・B・ショア著(森岡孝二監訳)『プレニテュード――新しい〈豊かさ〉の経済学――』(その2)

書誌情報:岩波書店,xiv+180+49頁,本体価格2,000円,2011年11月29日発行プレニテュード――新しい〈豊かさ〉の経済学作者:ジュリエット・B.ショア発売日: 2011/11/30メディア: 単行本(ソフトカバー) - 出版元の岩波書店のウェブに「訳者からのメッセージ…

481経済教育学会編『経済教育』第30号

最新号が届く。充実した分厚いジャーナルに仕上がっている。 ジャンル 著者 タイトル シンポジウム 今日の厳しい状況のもとで働く意味・意義をどう捉えるか 薄井敏正 格差社会における労働と教育を考える――社会関係性の視点から―― - 松崎康裕 アルバイトの調…

671ジュリエット・B・ショア著(森岡孝二監訳)『プレニテュード――新しい〈豊かさ〉の経済学――』

書誌情報:岩波書店,xiv+180+49頁,本体価格2,000円,2011年11月29日発行プレニテュード――新しい〈豊かさ〉の経済学作者:ジュリエット・B.ショア発売日: 2011/11/30メディア: 単行本(ソフトカバー) - 著者の前訳著『浪費するアメリカ人――なぜ要らないも…

479『季刊 読書のいずみ』第129号

書誌情報,全国大学生活協同組合連合会,80頁,無料,2011年12月発行,issn:1881-6231 - 冬号第129号が届く。「座・対談」ははやみねかおると朝井リョウ対談。 出版社提供の「おすすめ本プレゼント」に宮台真司著『宮台教授の就活原論』(→https://akamac.ha…

480福島へ「さとがえりバス」(その2)

「さとがえりバス」が実現した。マイクロバスは造船所からお借りした。運転手さんはボランティアの方,必要な経費は募金やわがボランティアが申請して採択された某新聞社の基金などでまかなった。 新聞記事は上が愛媛新聞,下が毎日新聞(いずれも23日のウェ…

478「縄文時代後期における稲作農耕空間の探求」YouTube(その2)

前報のように,昨年度の調査概要から順次公開し直した(第1回〜第4回)。第5回からいよいよ今年度の発掘調査だ。堀直して土層の再確認中である。 ん? われらすばる君も発掘作業に加わっているぞ(第6回)。すばる君にとっては忘れられない一日になるにちが…

670小林章著『フォントのふしぎ――ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?――』

書誌情報:美術出版社,206頁,本体価格2,000円,2011年1月7日発行フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?作者:小林 章発売日: 2011/01/17メディア: 単行本(ソフトカバー) - 欧文フォントは何万種類もあるという。著者がタイプ・ディ…

669森岡孝二著『就職とは何か――〈まともな働き方〉の条件――』

書誌情報:岩波新書(1338),xii+217+4頁,本体価格760円,2011年11月18日発行就職とは何か――〈まともな働き方〉の条件 (岩波新書)作者:森岡 孝二発売日: 2011/11/19メディア: 新書 - 就活本は企業にいかに気に入ってもらうかの観点からのものが多い。企業…

476調査捕鯨の岐路

今年も12月6日調査捕鯨船団が南極海に向けて出発した。そんな折り,「鯨肉 消費細る」とした鯨肉の消費減(=在庫増加)の実態を報じた記事があった(日経新聞2011年12月19日付)。この記事では調査捕鯨継続に疑問を呈しながらも,鯨料理で町おこしをしてい…

477「縄文時代後期における稲作農耕空間の探求」YouTube

昨年に引き続いて発掘調査が始まった(関連エントリーの「「縄文時代後期における稲作農耕空間の探求」ムービー」参照)。とりあえず昨年度の調査概要をYouTubeで公開した。昨年は逐一「発掘調査情報(発掘ムービー試行版)→http://www.ehime-u.ac.jp/~maibu…

109久松小学校

以前中央区立久松小学校のことについて触れた(関連エントリー参照)。中央区立久松小学校と松山市立番町小学校の両校は久松定謨(さだこと)(1867-1943)つながりで姉妹校である。 愛媛新聞に「久松家ゆかりの小学校OBらが松山訪問」の記事があった(ネ…

108「人殺し」がわかると時代がみえてくる?

どうでもいい話題をひとつ。高校の時だろうか,シェイクスピアの生没年がいたく気に入って一度も忘れたことがない。「人殺し」(1564)にうまれ「いろいろ(1616)書いて死んだという語呂合わせである。 1564年生まれの歴史上の人物はほかにもいて,ウィリア…

107文化経済学・選挙啓発講座「投票に行こう!」

愛媛県との連携事業の一環で先々週文化経済学の時間を利用して「投票に行こう!」を開講した。文化経済学のシラバスに沿った計画のなかで,おおむね予定どおりの文化政策の項に入っており,あらためて選挙の意味を考えるという趣旨からだった。愛媛県選挙管…

106文化経済学ゲスト講師

今日の講義にゲストとして,愛媛朝日テレビ(eat)アナウンサー・五月女結さんに来ていただいた。「地域からの文化発信」という大まかな括りで,講義の後半には就活体験も折り込んでアナウンサーの仕事から見えてくる地域と人との繋がりについて話してくださ…

105道後館のこと

昨夜,道後館(→http://www.dogokan.co.jp/)に行く機会があった。道後館の足湯についてはかつて触れた。8階建ての道後館は特徴があり,道後のホテルのなかでも際だっている。そう,ここは黒川紀章の設計だった。道後館のウェブやパンフレットでそっと紹介し…

108経済学史学会の開催地をめぐって(その4)

その3で紹介した抗議声明の記者会見についてYouTubeで見ることができるようになった。 小坂井敏晶著『人が人を裁くということ』を紹介したときにも触れたように,「①情報不足,②社会属性から自由ではないこと,③即座の反応が必要であること,から科学や哲学…

475「大学の世界展開力強化事業」と「博士課程教育リーディングプログラム」

「大学の世界展開力強化事業」については11月1日,「博士課程教育リーディングプログラム」については11月29日にそれぞれ採択結果の発表があった。 「大学の世界展開力強化事業」→http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/sekaitenkai/1312826.htm 「博…

668宇野重規著『〈私〉時代のデモクラシー』

書誌情報:岩波新書(1240),xv+204頁,本体価格720円,2010年4月20日発行〈私〉時代のデモクラシー (岩波新書)作者: 宇野重規出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/04/21メディア: 新書購入: 10人 クリック: 174回この商品を含むブログ (63件) を見る - …

667小坂井敏晶著『人が人を裁くということ』

書誌情報:岩波新書(1292),viii+205+5頁,本体価格720円,2011年2月18日発行人が人を裁くということ (岩波新書)作者: 小坂井敏晶出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/02/19メディア: 新書購入: 4人 クリック: 25回この商品を含むブログ (17件) を見る …

107就職難とブラック企業 − 〈まともな働き方〉を考える

今日法政大学ボアソナード・タワーで森岡孝二さんに会い,送っていただいていた最新作二冊のお礼を言う。 紹介は後日に回すとして,「就活」・「ブラック企業」・「まともな働き方」がキーワードである「働き方ネット大阪」の催しをコピペしておく(→http://…

104「こすらぼ」君からのプレゼント

何度か触れたはなちゃんサポーターのひとり「こすらぼ」君からプレゼントがあった。コーヒー豆とおやつ用のバナナチップだ。こちらがコーヒー好きであることを知ってのプレゼントはほんとにうれしい。はなちゃんが元気なときにはなにかと差し入れてくれたの…

106経済学史学会の開催地をめぐって(その3)

抗議声明の内容など関連情報を時系列でまとめた。 なお,経済学史学会会員で詳しい資料の入手を希望する場合は声明発起人に直接連絡してほしい。 経済学史学会関係 経済学史学会第75回大会(於 福島大学)延期のお知らせ(2011年3月25日)→http://jshet.net/…

105経済学史学会の開催地をめぐって(その2)

経済学史学会の来年度大会は当初の予定通り福島大学で開催すべきである,が現在の評者の意見である。その意見をもって幹事会では再審議の票(委任)を入れ,会員総会では動議を支持し採択を主張した。今から思えば総会を第2日にも延長して議論しそのうえで採…

104メリーランド大学所蔵プランゲ文庫

愛媛大学法文学部主催の講演会があった。坂口英子(メリーランド大学図書館東アジア資料室プランゲ文庫室長)「占領期の郷土資料――米国メリーランド大学所蔵プランゲ文庫から――」である。 プランゲ文庫は,1945年から1949年までに日本で出版された印刷物(図…

103上海天長節爆弾事件と尹奉吉(その2)

愛媛新聞に記事が出ていた(2011年12月4日付)。「東北アジアの平和探る 韓国の郷土史家 白川大将を解説」の見出しで研究会の模様を報じていた(杉本賢司記者の署名)。 既報のとおり,4時間ほど続いた研究会を最後まで取材されていたことについては敬意を表…