108経済学史学会の開催地をめぐって(その4)

その3で紹介した抗議声明の記者会見についてYouTubeで見ることができるようになった。
小坂井敏晶著『人が人を裁くということ』を紹介したときにも触れたように,「①情報不足,②社会属性から自由ではないこと,③即座の反応が必要であること,から科学や哲学の知見とは異なって検討不十分なまま判断や行動に結びつく」ことを実感している(→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20111211/1323614580)。
ある決定をしたとしてもしなんらかの瑕疵があったとしたらそれを改めるに謙虚であってほしいと思っている。それが「〈私〉時代のデモクラシー」である。いま評者は経済学史学会の会員をやめるつもりはない。幹事としてその責任をまっとうしたい。ここにおいて抗議声明発起人と同じ問題を共有しながらも,異議申し立ての手段において与しない。