179中国・天津外国語大学に愛媛大学文庫開設

天津外国語大学とは本年5月2日に学術交流協定を結んだ(→http://www.ehime-u.ac.jp/news_pickup/detail.html?new_rec=9400)。今年度は第1回目の図書送付になる約1000冊の梱包(30箱)が終わり,学術交流協定文書にもとづく申し合わせの確認,図書送付,開所式の日程の詰めの段階に入った。
天津外国語大学図書館は「図書館の蔵書は100万冊,中国語と外国語の新聞紙・雑誌が約1000種類,中国語・外国語データベースが数十個である」。そこに「愛媛大学文庫」が加わることになる。すべて開架式の図書館だそうで,出席予定の開所式を楽しみにしている。
日本出版販売株式会社(日販)が中国国家図書館(通称北京図書館,日本の国立国会図書館にあたる)に1982年以来図書を寄贈するプロジェクトがある。逆に中国の上海図書館は図書寄贈を通じた国際文化交流プログラム「上海ウィンドウ(上海の窓)」を持っている(大阪府立中央図書館と長崎県立長崎図書館がこのプログラムに参加している)。大学図書館では最近一橋大学附属図書館が中国人民大学図書館と学術交流協定を結んでいる。また,日本の個人蔵書が中国の大学図書館に文庫として収められている例もある(水田洋文庫→復旦大学,服部(英太郎・文男)文庫→清華大学)。
中国における日本語教育では有数の天津外国語大学に愛媛大学の名前を冠して文庫ができるのはなにはともあれ嬉しい。