055世界トップレベル研究拠点プログラム

スタンフォード大学のBio-X,MITのメディアラボ,ハワード・ヒューズ医学研究所(HHMI)のジャネリア・ファーム,英国の分子生物学研究所などを念頭においた「世界トップレベル研究拠点プログラム」(1拠点あたり年間5〜20億円程度の支援を10年間継続)の結果が公表された(9月12日)。22機関33件の応募から5機関5件が採択された(採択率22.7パーセント)。この種の公表は,通例採択機関に前もって連絡があるが,まずマスコミ向け,その後ウェブでおこなわれる。マスコミを優先した公表のあり方は再考していいと思う。公表資料は,文科省にある(http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/19/09/07091102.htm)。
ちなみに,文科省のファイル(今回のものについては「19/09/07091102.htm」)に注目して欲しい。「19」は「平成19年度」,「09」は「9月」,「07091102」の「07」は「2007年」を意味すると思われる。山根一眞が日経に連載の「デジタルスパイス 537」(「3年後に起きる西暦和暦の混乱」,2007年9月8日付け)で指摘していたように,役所の書類は西暦を使わず元号(山根は「和暦」としている)だ。文書サイズをA4に統一したように,「四けた西暦の統一も,やればできるはずだ」。われわれの「公的」書類は元号使用をなかば「強制」される。文科省さん,いっそのこと西暦で統一してはいかが。

ホスト機関名 拠点構想の名称 拠点構想責任者名 連携機関等
東北大学 国際高等原子分子材料研究拠点 東北大学大学院理学研究科・教授 山本 嘉則 -
東京大学 数物連携宇宙研究機構 東京大学宇宙線研究所長・教授 鈴木 洋一郎 サテライト機関:宇宙線研究所附属神岡宇宙素粒子研究施設,連携研究機関:国立天文台,高エネルギー物理学研究機構,京都大学数学教室・物理学教室・及び基礎物理学研究所・プリンストン大学天文学教室・フランス高等研究所(IHES)
京都大学 物質-細胞統合システム拠点 京都大学再生医科学研究所・所長(教授) 中辻 憲夫 サテライト設置機関:岐阜大学(応用生物科学部)
大阪大学 大阪大学免疫学フロンティア研究センター 大阪大学微生物病研究所・教授 審良 静男 理化学研究所免疫アレルギー科学総合研究センター,National Institutes of Health, Harvard University, New York University, Stanford University, California Institute of Technology, University of California San Francisco
独立行政法人物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 物質・材料研究機構・フェロー(ナノテクノロジー基盤領域コーディネーター) 青野 正和 サテライト機関:筑波大学ケンブリッジ大学,カリフォルニア大学(UCLA),ジョージア工科大学,フランスCNRS,連携機関:中国科学院物理研究所,韓国KAIST,マックスプランク研究所,カレル大学(チェコ),カリフォルニア大学(UCSB)など