618国際教育到達度評価学会(IEA)国際数学・理科教育動向調査の2011年調査(TIMSS2011)の結果

非営利の国際学術研究団体 IEA の「国際数学・理科教育動向調査」(TIMSS)は,OECD の「国際生徒評価のためのプログラム」(PISA)とともに学習到達度の国際比較調査として知られている(日本の調査は国立教育政策研究所が実施)。小学校は50か国・地域(約26万人),中学校は42か国・地域(約24万人),日本の149校の小学校4年生約4400人,138校の中学校2年生約4400人が参加した(2011年3月に実施)。

【教科別の結果概要】
小学校では,各教科とも前回調査に比べ,平均得点が有意に上昇するとともに,習熟度の低い児童の割合が減少し,習熟度の高い児童の割合が増加。
中学校では,各教科とも平均得点は前回調査と同程度だが,習熟度の高い生徒の割合が増加。

国際数学・理科教育動向調査(TIMSS2011)のポイント(PDF:355KB),推移(PDF:222KB),結果概要及び問題例が公表されている(→http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/24/12/1328976.htm)。
ゆとり教育からの脱却の成果として報じられているが,小中学生とも算数・数学と理科の学びが楽しいかと好きかとの問いに「強くそう思う」のポイントが総じて低い。また「将来,自分が望む仕事につくために, 算数・数学または理科で良い成績をとる必要がある」にたいしても低いままである。