1020佐高信著『原発文化人50人斬り』

書誌情報:光文社知恵の森文庫(aさ 2-17),239頁,本体価格780円,2014年8月20日発行

原発文化人50人斬り (光文社知恵の森文庫)

原発文化人50人斬り (光文社知恵の森文庫)

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ビートたけし北野武)は,東日本大震災原発事故前に,原子力発電所地震が起きても大丈夫なように他の施設以上に気を使っている,もし地震が起きれば原発施設に逃げるのが一番安全だ,と言っていた(『新潮45』2010年6月号)。
彼を含む原発文化人25人,10人の原発戦犯,有害御用学者,原発礼賛の宣伝芸者など50人の実名を挙げての徹底批判が本書の売りだ。「中曽根系文化人」梅原猛に「いままで女を知らなかった男が,いや,男を知らなかった女が急に色気づいて変わることは,ままある」・「発情」(43ページ)との言葉はいささか品がない。
東電の歴史,メディアと原発推進原発安全キャンペーン,さらには反原発を貫いている高木仁三郎松下竜一広瀬隆小出裕章忌野清志郎の紹介もある。
ふたたびビートたけしに戻ると,「原発安全の太鼓を叩き続けて,いま知らんぷりのたけしと,河本(母親が生活保護を受けていた問題で一部政治家・マスコミから指弾された「次長課長」の河本準一:引用者注)のどちらの罪が重いのか」(230ページ)。マスコミはどう答える?