書誌情報:中公新書(2581),vi+269頁,本体価格900円,2020年2月25日発行
台湾の歴史と文化-六つの時代が織りなす「美麗島」 (中公新書 (2581))
- 作者:大東 和重
- 発売日: 2020/02/18
- メディア: 新書
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台湾の歴史と文化を,①日本人が見た,日本語を通した台湾,②地方から見た台湾,③台湾に関わった人々から見た台湾,というこれまでの類書にはない視点から纏めた好著だ。先住民族,オランダ統治,鄭成功,清朝,日本統治,国民党,現代にいたる通史を扱いながらさきの3つの視点を交錯させている。
台湾史の複雑な襞や地方都市の文化の多層性にも叙述が入っており,面白く読んだ。簡単な台湾歴史年表と読書案内を付け,恰好の台湾入門書となっている。
-関連エントリー
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--義麟著『台湾現代史――二・二八事件をめぐる歴史の再記憶――』→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20151011/1444569642
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--古川勝三著『[改訂版]台湾を愛した日本人――土木技師 八田與一の生涯――』→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20141105/1415196662
--伊藤潔著『台湾――四百年の歴史と展望――』→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20141031/1414763597
--古川勝三著『日本人に知ってほしい「台湾の歴史」』→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20141023/1414072598
--加瀬英明著『日本と台湾――なぜ,両国は運命共同体なのか――』→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20140922/1411396959
--田内晴奈原案・作画『近藤兵太郎物語――球は霊なり――』→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20140916/1410874770
--南海放送ラジオシンポジウム「球は霊なり――近藤兵太郎を語る――」→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20140915/1410791046
--坂野徳隆著『風刺漫画で読み解く日本統治下の台湾』→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20140912/1410533597
--片倉佳史著『台湾に生きている「日本」』→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20140909/1410272395
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--陳柔縉著(天野健太郎訳)『日本統治時代の台湾――写真とエピソードで綴る1895〜1945――』→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20140829/1409324424
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