1361八木紀一郎著『国境を越える市民社会 地域に根ざす市民社会——現代政治経済学論集——』

書誌情報：桜井書店，309頁，本体価格3,000円，2017年3月28日発行

国境を越える市民社会 地域に根ざす市民社会―現代政治経済学論集

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「市民社会論」が国境を越え，地域に根ざす。「市民社会論」としたことでまずは評者の意味を汲んでもらえるだろうか。

「市民社会論」を基礎とした著者の世界認識と理論的な基礎にかかわる4稿，現実に進行する課題への探求を試みた7稿，都市近郊地域や災害補償を対象にした市民社会のあり方を素描した3稿からなり，「市民社会論」の「現代論集」（「あとがき」309ページ）である。

「市民社会論」の現代的可能性を考えさせてくれる挑戦の書である。

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