760小林昇追想余録

福島大学信陵同窓会(旧福島高商,旧福島経専,旧福島大学経済学部,現福島大学経済経営学類などの同窓会)報『信陵』第86号(2014年11月10日)に,新保芳栄「小林昇先生の足跡――「小林昇文庫」が開設される――」,吉原泰助「小林昇先生を偲ぶ――名誉教授推戴余話――」が掲載されている。合わせて2ページのエッセイながら,文庫の開設と名誉教授推戴の裏話を伝えている。
新保稿は立教大学新座キャンパスの文庫開設と日記,ノート,覚書などの「文書」の整理状況について,吉原稿は福島大学名誉教授100号の「余話」を綴っている。小林先生は亡くなる直前訪れた戦没卒業生刻名碑の前で「私は靖国には行きません,ここにお参りします」と漏らされたという(2006年6月)。ご自身戦争を体験し,教え子を亡くされた小林先生の思いはよくわかる。