050福島大学戦没教職員・学生の碑と鎮魂の像

先日一橋大学戦没学友の碑のエントリーを書き(下記関連エントリー参照),<白井厚「「学徒出陣」と慶応義塾の『戦没者名簿』」(→http://wwwsoc.nii.ac.jp/shst/Convention/2008/2008taikai.pdf) によると,戦没者追悼について「卒業生の組織(如水会)が調査研究・募金・記念碑・記名碑建立まで達成したのは一橋大のみ」>を引用したところ,福島大学には鎮魂の像とともに碑があると指摘いただいた。
福島大学キャンパス内「信陵公園」に「わだつみ広場」があり,信陵同窓会(旧福島高商,旧福島経専,福島大学経済学部などの同窓会)によって1985年に作られた碑と像という。二百数十名の名が刻まれた碑と鎮魂の像だ。福島高等商業学校時代の学生や教職員の戦没者名のようだ。鎮魂の像には山田舜元学長の揮毫により「なげけるか いかれるか はた もだせるか きけ はてしなき わだつみのこえ」がある(今野順夫学長の日記による→http://www5a.biglobe.ne.jp/~tkonno/sinryou-kouen.html)。
福島大学のホームページをみると,公園の場所については明記されているが,碑と像についての説明などは一切ない。「卒業生の組織(如水会)が調査研究・募金・記念碑・記名碑建立まで達成したのは一橋大のみ」ではなく,「一橋大学福島大学のみ」になる貴重な碑と像だ。大学としてもっと知らしめてしかるべき同窓会の偉業ではなかろうか。
経済学史学会の来年の大会は福島大学の予定である。「わだつみ広場」には必ず足を運んでみたい。

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