アンドレアス・ヴィーク Andreas Wieg(ドイツ協同組合ライファイゼン協会・エネルギー協同組合事務局長)とミヒャエル・ディーステル Michael Diestel(バイエルン州農業者同盟郡事務局長・再生エネルギー・コンサルタント会社アグロクラフト社専務)の講演会があった(愛媛大学社会連携推進機構主催,愛媛県自治体問題研究所・基礎経済科学研究所・日本学術振興会アジア研究教育拠点事業共催,愛媛県農業協同組合中央会協賛;愛媛大学総合情報メディアセンター・メディアホール)。
両氏ともフリードリヒ・ヴィルヘルム・ライファイゼン Friedrich-Whilhelm Raiffeisen (1818-1888) の創始による協同組合組織ライファイゼン協会の基本理念をもとに再生可能エネルギーを軸にした地域活性化事業を展開している実践家である。ヴィークは「ドイツにおけるエネルギー転換――再生可能エネルギー協同組合の役割――」,ディーステルは「村のための村のエネルギー――フィリードリヒ・ヴィルヘルム・ライファイゼンエネルギー協同組合 農村におけるドイツのエネルギーシステム転換の推進力――」と題して,再生可能エネルギー協同組合のドイツにおけるエネルギー転換に果たす役割とドイツ北部のレーン・グラプフェルト郡の再生可能エネルギーについて紹介していた。
協同組合方式と再生可能エネルギーへの転換とが結びつく歴史と現実とを学ぶことができた。日本でも地域やコミュニティの力があらためて注目されている。それが再生可能エネルギーへの転換と強く結びついているのがドイツだ。
(追記:2014年3月16日 愛媛新聞2014年3月16日付に写真入りで紹介があった。記事をスキャンしたものを縮小している。)