書誌情報:新潮新書(729),221頁,本体価格760円,2017年8月20日発行
- 作者: 山口真由
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2017/08/09
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (3件) を見る
- -
人種や性別などの平等を主張するのはひとつの価値観であって,それをあたかも宗教のごとく信仰にまで高めたリベラリズムは病だと著者はいう。リベラル信仰が分断を産み,トランプを生み出した。アメリカの最高裁判事,家族をめぐるコンサバとリベラル,イデオロギー的核心をもたない日本のリベラルとリベラル総叩きである。
リベラルを「欺瞞と偽善」とし,「信仰」として切り捨てた先には日本の「伝統」や「風土」しか残らない。リベラルの考えが「民主主義を解さない野蛮な帝国に対しては,内政に介入してでも祈伏すべき」(217ぺーじ)は評者には「どうも腹に落ちなかった」(4ページ),いや腑に落ちなかった。
- 関連エントリー
- 西森マリー著『レッド・ステイツの真実――アメリカの知られざる実像に迫る――』→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20111103/1320331015
- 堀内一史著『アメリカと宗教――保守化と政治化のゆくえ――』→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20101229/1293615723
- 円道まさみ著『フライドポテトと戦闘機――オバマ時代のアメリカ事情――』→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20100920/1284988108
- 杉田米行著『知っておきたいアメリカ意外史』→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20100907/1283870194
- 堤未果著『アメリカから〈自由〉が消える』→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20100629/1277819712
- 堤未果著『ルポ 貧困大国アメリカII』→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20100322/1269267261
- 飯山雅史著『アメリカの宗教右派』→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20081005/1223215266
- 堤未果著『ルポ 貧困大国アメリカ』→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20080223/1203756498
- 岸本裕紀子著『ヒラリーとライス――アメリカを動かす女たちの素顔――』→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20070604/1180963021
- 1年前のエントリー
- 「課題解決型高度医療人材養成プログラム(平成28年4月)」→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20160822/1471872633
- 2年前のエントリー
- ブルガリアで日韓対決(卓球ワールドツアー・ブルガリアオープン)→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20150822/1440251982
- 3年前のエントリー
- 4年前のエントリー
- 垣内恵美子・林伸光編著『チケットを売り切る劇場――兵庫県立芸術文化センターの軌跡――』→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20130822/1377180266
- 5年前のエントリー
- 松本幸二 “Graphic Design Exhibition”→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20120822/1345643542
- 6年前のエントリー
- 洋泉社MOOK『データでわかる日本の未来 危ない大学――最高学府の耐えられない軽さ――』→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20110822/1314022951
- 7年前のエントリー
- 北山修著『最後の授業――心をみる人たちへ――』→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20100822/1282487522
- 8年前のエントリー
- 9年前のエントリー
- 三浦展著『下流大学が日本を滅ぼす!――ひよわな”お客様”世代の増殖――』→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20080822/1219398745
- 出張講義 in 弓削高校(その2)→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20080822/1219373325
- 10年前のエントリー