来訪されたリクルートのOさんとTさんから以下の冊子をいただく（いずれもリクルート進学カンパニー発行）。
- 『進学センサス 2007――高校生の進路選択に関する調査――』
- 『高校生の，いま。――高校生価値意識調査 2007――』
- 『カレッジマネジメント』第146号，Sep.-Oct. 2007
第1のものは，2007年3月の高校卒業の男女50,000人を対象に調査した報告書である。調査対象の高校生は関東（埼玉，千葉，東京，神奈川），愛知，関西（京都，大阪，兵庫）の1都2府5県であり，全国を対象にしたものではない。回収率も19.7%であり，悉皆調査というわけにはいかないが，高校生の進路選択プロセス，情報源，進路指導の内容と影響など，参考になる情報が多く含まれている。これについてはリクルートのニュースリリース（2007年8月2日付）として8ページにまとめたファイルを見ることができる（http://www.recruit.jp/library/school/S20070802/docfile.pdf）。オリジナルは100ページをこえる冊子だ。
第2のものは，「高校生価値意識調査」として2007年3月から4月にかけておこなったファクスおよびモニターによる定性調査と第1のデータを反映させた，高校生の進路指導者向けのパンフレット（たぶん）。
第3のものは，創刊当時は定期購読の市販もされていた雑誌だった。現在は高等教育機関や図書館などに無料で送付されている由。第1の「進学センサス」を「高校生の進路選択行動はどうかわったか」として特集したものだ。
これだけの内容のものがごく一部にしか知られていないのは残念だ。とくに，定期発行の『カレッジマネジメント』は限定配付のようだから，リクルート（進学カンパニー）の戦略があってのことだろう。
