096愛媛大学いもたき会

大学の恒例行事になっているいもたき会があった。2週間前の予定が雨のため延期になっていた。「いもたき」とは東北の「芋煮」の愛媛版である。藩政時代の大洲(おおず)で始まり,今では県内各地で秋の風物詩となっている。一説では伊達藩――宇和島伊達政宗の長男・秀宗を藩祖としている――つながりで南予地方に広がったともいわれている。東予では「いまだき」と濁る。「いも」とは里芋で,さらに鶏肉を入れるのが定番となっている。いりこだしの甘く煮るのが特徴である。東北の味に親しんだ者にとっては甘ったるい感じがするが,まちがいなく伊予の食文化のひとつになっている。
愛媛大学では教職員のレクレーション行事の一環で毎年開かれていて,数百人規模の恒例行事である。東温市重信川河畔のいもたき会場をいつも利用させてもらっている。毎年数百人の参加者がある。大学ぐるみの行事としては全国的にも数少ない例ではないかと思う。
屋外でのいもたきは格別においしい。今日は午前から雨模様で開催が危ぶまれた。もしキャンセルにでもなれば東温市にとっては「ん百万」のマイナスの経済効果になったであろうから,飲んで食ってで大学の地域貢献になったのではないかと思う。