165北京大学最終日

日本時間では日付が変わってしまった。時差が一時間あるので北京ではまだ日付が変わっていない。朝から夕方まで自由時間。研究生の C 君に案内してもらい,天安門広場故宮,繁華街の王府井に連れて行ってもらった。月並みの表現しか浮かばないが,天安門広場故宮では空間的な広がりと規模に圧倒されるばかりだった。今日は土曜日ということもあってか,経験したことがない人混みにはともかく吃驚の一言だ(写真は明日以降掲載の予定)。王府井は東京で言えば銀座のようなところだろうか。ブランドショップやデパートが建ち並んでいる。グローバリゼーションによる画一的な展開は,都市部では何処も同一といっていいのだろう。違うのはマンパワーだろうか。物乞いをしている人を天安門広場でも,王府井でも見た。なんともいいようがない中国の現実だ。
夕方はアレンジしてくれた北京大学の L 先生によるフェアウェルパーティだった。世話してくれた研究生も同席し,立ち入った話も交わすことができた。L 先生は12月に来日予定であり,再会することができる。56度の高梁酒(紅星)は緊張がとれた体にはとてもおいしく感じられた。
L 先生と別れたあとは,キャンパス内にあるバー(24時まで開いている)にて,研究生への慰労会だ。このエントリーを書くまでの時間,GREATWALLという名の中国産ワインなどで2時間ほど痛飲してきた。若い彼らと話し,日本に帰ってからの活力をもらったような気がする。L 先生の早口だが流暢な英語は不思議によくわかる。研究生たちの中国語なまりの英語に最後まで悩まされたが,彼らのホスピタリティには頭が下がる。Yeさんという研究生(既婚の女性で夫と3歳の娘とは別居しながら研究している)は日本の大学の教師は薄給だよという評者の冗談を真に受けたふりをして,北京大学ロゴ入りジャージを贈ってくれた。
あっという間の北京大学滞在が過ぎた。明日は6時過ぎに宿舎を出て,空港に向かう。(北京大学正大国際センターにて)