一ヶ月以上前に書いたエントリー「国立大学の当期総利益」(→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20090904/1252076037)が望外のブクマとアクセスを得た。昨日になってようやく落ち着いたようだ。
評者は未だよく分かっていないブクマだが,影響力あるブクマーのブクマ(→http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/akamac/20090904/1252076037)がきっかけで徐々に増え,さらにはGIGAZINEの「2009年10月7日のヘッドラインニュース」(→http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20091007_headline/)と「はてなブックマークニュース」(→http://b.hatena.ne.jp/articles/200910/478)で取り上げられ,一気にこれまで最高の一日9,733アクセスを記録した。2009年1月7日に1,196がこれまでの最高で,8日の1,090,2008年12月23日の1,072を含めて3回のみ4桁をカウントしたにすぎなかったから,驚き桃の木山椒の木だ。
現在のブクマは
となっており,10月6日から10月11日までの6日間のアクセス数をグラフにすると以下のようだった。
本エントリーの内容をなす国立大学の2008年事業年度財務諸表については全国紙数紙でも取り上げられており,文科省のHPでは資料が公開されていた。ランキングと簡単な解説を付けた以外は,エントリーのオリジナリティーはまったくないと言っていい。「収益では運営費交付金,附属病院収益が,経費では教職員人件費,診療経費が大きな比率を占める」と書いたように,国立大学の収支バランスをみると運営費交付金と教職員人件費が収益と経費の主要部分である。前者が削られつつあるなかで「剰余」を出すためには教職員人件費を削らなければならないのだ。
大学をさまざまな指標から分析することはここ数年の常識となってきた。偏差値による入学難易度,競争的資金の獲得,教育力,情報の開示度,社会・地域貢献,そして財政分析などである。その意味で「国立大学の当期総利益」も注目されたと理解している。同時に新聞情報では断片でしかなかったことも背景にあると見ている。