072愛媛大学ミュージアム開館一周年記念講演会

記念講演の阿辻哲次現代日本の漢字文化――IT機器と手書き文化――」を聞いた(愛媛大学ミュージアムhttp://www.museum.ehime-u.ac.jp/)。
制定もしくは目安とされる当用・常用漢字表とコンピュータが普及して以来の日常の使用漢字とのズレを中心に,「辶」(しんにょう)を例に詳述していた。「辻」のように二点「辶」が正字とするまでの経緯は揺れ動く漢字世界の特徴をものがたっている。一点「辶」であれ,二点「辶」であれ,「辶」であることがわかればいいというのが阿辻さんの主張だった。
阿辻の辻はポスター案内から講演タイトルまで一点「辶」,プレゼンの最後を二点「辶」。こうすることで,講演効果を狙っていたとすれば考え抜かれた講演だ。
阿辻さんは愛媛大学には数回来ていて,はなちゃんとは知り合いで,今日も立ち上がって迎えてくれたとのことだ。はなちゃんはさすが顔が広い。