073今橋映子編著『展覧会カタログの愉しみ』

書誌情報:東京大学出版会,iv+249頁,本体価格3,200円,2003年6月11日

展覧会カタログの愉しみ

展覧会カタログの愉しみ

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本にして本にあらず。展覧会に行く度にカタログを買い,かなりのコレクションになった。展覧会の楽しみのひとつにこのカタログがある(いまひとつ挙げればグッズ)。本書は隠れたベストセラーといわれるこのカタログ評論である。展覧会評を目にすることはあっても,カタログ批評を目にすることはそうあるわけではない。第3章から第6章のカタログ評は『比較文學研究』(東京大学比較文學会編集)に掲載されたものだ。なるほどカタログ評も,それが本であるかぎり,評価の対象になっていい。