212中村哲著『研究生活55年』

書誌情報:33頁,非売品,2008年5月17日発行

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中村哲先生の喜寿を祝う会」(http://d.hatena.ne.jp/akamac/20080526/1211794822)の記念講演「研究生活55年」が小冊子になった。京都民科歴史部会でのシンポジウム「東アジア資本主義の歴史構造」(龍谷大学,2007年10月6日)の基調報告「近代移行期(17〜20世紀初)における東北アジア(中国・日本・朝鮮)経済の特徴――国家・財政を中心とする西ヨーロッパとの比較――」(『新しい歴史学のために』No.267,2006年度第4号;実際の刊行は2008年4月)とともに届いた。
大学4回生の22歳からの研究生活55年を振り返ったもの。尾張西部(尾西)綿作地帯の実証研究から,小経営生産様式論の理論的研究,さらには東アジアへの問題意識への転換の3つの柱でまとめておられる。「できれば,また,理論の研究会をしたい」と一筆認めてあった。なんとも頼もしい。