039「新聞『日本』と子規」展と図録

坂の上ミュージアムで第4回企画展テーマ展示「日露戦争と明治のジャーナリズム1」として「新聞『日本』と子規」展が始まった。ジャーナリスト子規と子規が職を得た陸羯南(くがかつなん)主宰『日本』(1889年創刊)とのかかわりに焦点が当てられている。
日清戦争従軍記念のシャープペンシル*1夏目漱石愛用のオノト万年筆(丸善創業140周年記念限定モデルのレプリカ:限定モデルはたった3本で,1本140万円したはず→http://www.maruzen.co.jp/shopinfo/feature/140th/soseki/)も展示されていた。2011年2月下旬までの企画だ。
図録(36頁,800円)には企画展示の期日の記載がない。また,図録編集に携わった学芸員などのクレジットがないままだ。

はじめに 近代国家制度とジャーナリズム 松原正
目次 -
新聞『日本』の誕生 -
日本新聞社の人々 -
子規の文章語革新 -
新聞『日本』の報道 -
日本新聞社概観・編集室 -
新聞『日本』,『小日本』関連資料 -
子規庵資料 -
明治中期分県地図 -
陸羯南愛用の品 -
日露開戦へ――戦争と新聞報道―― -
日露開戦――各国の報道と取材―― -
日露戦争記の風刺画――立体化したものを中心に―― -
日露戦争記の風刺画――1904年頃を中心に―― -
資料 -
子規の思い出 -
出展総目録 -
協力者一覧 -

*1:トンボ鉛筆文具の歴史」によると「シャープペンシルが日本にはじめて輸入(ゆにゅう)されたのは1877年。1915年には日本製のシャープペンシルが発売され」たとある。とすると,このシャープペンシルは輸入品ということになる。ポスターと図録にもあるこのシャープペンシルはさてどんなシャープペンシルなのか,興味がつきない。