064「ポーツマス日露講和会議」展および図録

坂の上の雲ミュージアム第6回企画展テーマ展示「日露戦争と明治のジャーナリズム3 ポーツマス日露講和会議」を観てきた(期間:2012年2月28日(火)〜2013年2月下旬)。
坂雲の展開をベースに日露戦争にいたる外交政策からポーツマス講和会議までに焦点を当てたものだった。「近代国家制度と戦争」(松原正ミュージアム館長)として日露戦争とその帰結を跡づけようというものだ。ポーツマス講和会議における日露の駆け引きにみられる「国家的利害」・「国家的利己主義」(司馬)を抽出していた。
万年筆フリークとしては調印時に使用されたペンに注目していた。インク壺のインクをペンに付ける方式のもので,展示からはペン先メーカーなどは確認できなかった(形・年代などから一発で分かる人はいるかもしれないが,評者はそこまでの知識がない)。軸についてもとくに刻印などもない普通のものに見えた(写真は図録から。インク壺はパンフレットにも大きく出ている)。


項目 内容
はじめに -
明治日本の外交 極東問題をめぐる外交政略
- 日露戦争を支えたもの――外交の舞台上と舞台裏
- 資料
ポーツマス講和会議 講和会議をめぐる人々
- 講和談判
- 関係資料
- 講和会議場の風景
- 講和条約調印・批准
- 日露講和会議とセオドア・ルーズヴェルト
- 講和会議関係資料
日露戦争と近代ジャーナリズム 世界と日本の報道
- 日比谷焼打ち事件
コラム 電信
- ポーツマス講和会議と秋山兄弟
- 日本全権一行のアメリカ横断・ポーツマス地図
- ウェントワース・ホテルにおける全権団とジャーナリスト
関係年表 -
出展総目録 -
協力者一覧 -