521宇和島・木屋旅館再開

「17年ぶり 新しい木屋旅館」「築100年,大胆に改装」の記事と写真が目に入る(朝日,2012年4月7日,愛媛版=記事をスキャンしたあと縮小して掲載)。

宇和島にある木屋旅館は1911(明治44)年創業の老舗日本旅館である。後藤新平犬養毅司馬遼太郎吉村昭五木寛之金田一春彦らがかつて宿泊したことがあるという。この老舗旅館は1995年に一旦廃業したが,地元宇和島商工会議所が購入と整備を陳情し宇和島市が土地購入費と改修費を出し*1,地元企業などの出資による合同会社が経営する形で再開にこぎ着けた。
現場スタッフの紹介と写真を見て驚いた。「現場スタッフは公募し,森(真理さん),ポーランド出身のバルトロメウス・グレブさん(31)とその妻千佳江さん(42)」とあり,「松山から宇和島に引っ越したバルトロメウスさん」とあるではないか。バルトロメウスさんとは誰あろうバルである。ドイツ・フライブルク大学から愛媛大学に留学し,評者の研究室に1年間いたことがある。バルが来てすぐに卒業アルバム用ゼミ写真をとることになり,はなちゃんもゼミ写真におさまってくれたのだった(大学犬はなちゃんの過去(その7)→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20080110/1199962397)。右端の白い物体がはなちゃんで,後列右から4人目がバルだ(2005年11月)。

バルはポーランド語,ドイツ語,フランス語,英語そして日本語ができる。頑「張る」バルを応援しよう。