130学術認証フェデレーション実証実験

第60回中国四国地区大学図書館協議会総会に参加するため広島大学にきている。この会では F 大学の図書館長をしている旧知の H さんやかつて某書店にいたことがある T 大学の事務長にも会った。
さて,この会の機会に愛媛大学図書館の M さんから,学術認証フェデレーション(略称:学認→http://www.gakunin.jp/docs/fed)が使えるかどうか試してほしいと依頼された。「認証連携を実現することができれば,学内でのシングルサインオン(一つの ID ・パスワードであらゆるシステムが利用可能であること)を実現することが可能になるとともに,他大学や商用のサービスにおいても,1つのパスワードを利用し,かつ ID ・パスワードの再入力を行わずに利用できる環境を実現することができます。例えば,他大学の無線LANをいつも大学で使用しているIDとパスワードで利用することができ,かつ自大学が契約している電子ジャーナルへシームレスにアクセスすることも可能となります」と謳っており,愛媛大学で発行されている ID とパスワードで広島大学にいながら愛媛大学のサービスが受けられることになる。
結論から言えば残念ながらそう簡単ではなく,シングルサインオンの認証を受けることができなかった。そもそも広島大学無線LANを使うためには,広島大学発行のゲスト用 ID とパスワードか,広島大学 ID とパスワードが必要だった。広島大学図書館の方がこれらを準備してくれたうえでようやく無線LANが使えるようになった。そこからシングルサインオンの認証は何度やっても駄目だった。
愛媛大学図書館にログなどを解析してもらったところ,設定自体は完了し,認証も成功しているが,利用者である評者のところでエラーが出ているとのことだった。ネット関係は設定するだけでなく最終確認までしておかないといけないなとつくづく思った。明日も学認システムの実証をいろいろ試してみるつもりだ。