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マルクス・エンゲルス研究者の会編『マルクス・エンゲルス・マルクス主義』第54 / 55号(八朔社,本体価格4,500円,2012年7月31日)が出た。前号に続いて,2011年2月19日・20日に東京(中央大学・首都大学東京)で開催された「国際学術研究集会:東アジアにおけるマルクス研究の到達点と課題」(関連エントリー参照)関連論稿7本と現在日本で編集作業が進んでいる MEGA II/14 と18・19 についての報告が収められている。
編集作業の関係で全文を読んだ。朝鮮と中国におけるマルクス主義文献の普及と日本との関係については新しい知見が提示されている。また,マルクスが日本についての知識を得た原典も詳らかにされつつある。
タイトル | 執筆者 |
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アジアにおけるマルクス/エンゲル研究者の新MEGAに関する現在的任務 | 鄭 文吉(玉岡 敦訳) |
マルクス=エンゲルス著作の朝鮮語翻訳 | 鄭 文吉(玉岡 敦訳) |
中国におけるマルクス主義哲学史研究 | 梁 樹発(盛 福剛訳) |
中国における『共産党宣言』普及史の十大特徴 | 王 東(盛 福剛訳) |
マルクスの「個体」と「連合体」概念――『共産党宣言』におけるこれに関連する概念およびその翻訳によせて―― | 侯 才(韓 立新訳) |
ロシアの2007年新版『共産党宣言』 | 安 啓念(韓 立新訳) |
中国における『ドイツ・イデオロギー』翻訳史の概要――リャザノフ版の中国語訳を中心に―― | 韓 立新 |
資本主義と恐慌:1857/58年のマルクスの経済学研究における循環的恐慌の歴史と理論 | ミヒャエル・R・クレトケ(八柳 良次郎監訳) |
マルクスの「恐慌ノート」(1857-58)――MEGA IV/14の編集―― | 玉岡 敦/陳 長安 |
マルクスの「日本研究」について――ヘルマン・マロンからの「抜粋ノート」紹介―― | 天野 光則 |
新メガ第IV部門第19巻とその編集 | 竹永 進 |
- 関連エントリー
- 『マルクス・エンゲルス・マルクス主義』第53号→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20120320/1332250816
- 『マルクス・エンゲルス・マルクス主義』第52号→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20110207/1297087810
- 国際学術研究集会:東アジアにおけるマルクス研究の到達点と課題→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20110207/1297087811
- 『マルクス・エンゲルス・マルクス主義』第51号→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20091109/1257776492
- 『マルクス・エンゲルス・マルクス主義』第50号→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20090309/1236606528
- 『マルクス・エンゲルス・マルクス主義』第49号→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20080801/1217583851
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- 小林昇著作目録ブログ版(2004)→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20111009/1318170756
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- FLO・IFAT・NEWS!・EFTA編(フェアトレード・リソースセンター訳北澤肯監訳)『これでわかるフェアトレードハンドブック――世界を幸せにするしくみ――』→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20081009/1223562322
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- ナタリー・エニック著(三浦篤訳)『ゴッホはなぜゴッホになったか――芸術の社会学的考察――』→http://d.hatena.ne.jp/akamac/20071009/1191922358