349卓球のプロリーグの可能性

スポーツのプロ化が主流になっているなかで,卓球のプロリーグの可能性がまったく見えてこない。日本のトップ選手の多くは実業団リーグに所属している企業チームの一員である。ワールドツアー大会のような賞金大会もあるにはあるが,企業から給料を支給されることで選手生活を維持している。
日本卓球協会は将来的にプロリーグを発足させるべく「プロリーグ検討準備室」を発足させ,プロリーグ実現に舵をとってきた。今年中になんらかの方針が出ると思いきや,伝わってきた情報ではプロリーグを設立するともしないともあやふやな状態である。学校と社会人,場合によってはクラブによるチームという定着した卓球システムを一気に変える難しさがあるのだろう。
ひとり「卓球王国ウェブ」はそうした煮え切らないプロ化の動きに不満をぶつけている。日本卓球協会の議論内容がまったくわからないし,報道もしないスポーツマスコミからすると,卓球言論界の反応がないなかで唯一の情報源だ。
読むかぎりではプロリーグを創設したい日本卓球協会側と実業団を率いる日本リーグ側との調整がうまくいっていないようだ。