篠山市がユネスコが2004年から実施するユネスコ創造都市(クリエイティブシティーズ)ネットワークの「クラフト&フォークアート」の都市として認定された(→http://www.mext.go.jp/unesco/001/2015/1365180.htm)。
ユネスコ・クリエイティブシティーとは,「経済,社会,文化,環境の観点から,「創造性」を持続可能な発展の戦略として位置づけている都市間の協力を強化することを目指す事業。年に1回のユネスコの公募に応じた都市のうち事業の審査基準を満たすものが加盟認定される」。この事業には,(1)「文学」,(2)「映画」,(3)「音楽」,(4)「クラフト&フォークアート」,(5)「デザイン」,(6)「メディアアート」,(7)「食文化」の7分野があり,(3)に浜松市,(4)に金沢市,(5)に神戸市,名古屋市,(6)に札幌市,(7)に鶴岡市,がそれぞれ認定されていた。
篠山市は日本では7都市目,(4)では2都市目の認定となった。丹波焼やデカンショ節などの地域固有の文化と小規模都市ならではの創造都市モデルを構築する取り組みが評価された。
創造都市については佐々木雅幸著『創造都市の経済学』(勁草書房,1997年,[isbn:9784326501403]),同『創造都市への挑戦――産業と文化の息づく街へ――』(岩波書店,2001年,[isbn:9784000012485];岩波現代文庫,2012年,[isbn:9784006032425]),同『創造都市への展望――都市の文化政策とまちづくり――』(学芸出版社,2007年,[isbn:9784761531522])などで一応の知識はあった。地方都市あるいは小規模都市でも創造都市は可能であることを示したことでは篠山市の認定は評価されていい。
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