書誌情報:晃洋書房,viii+202頁,本体価格2,200円,2016年4月10日発行
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今日,愛媛大学の入学式があった。入学生を代表して社会共創学部の亀岡優樹君が決意を述べていた。亀岡君といえば,昨春の選抜高校野球に82年ぶりで出場した松山東高校のエースだ。「地域の人たちの大声援に後押しされて初戦を突破した。(中略)今度は自分が地域を応援する側に回ろうと,新設された社会共創学部に進んだ」と志が高い(毎日新聞→http://mainichi.jp/articles/20160407/k00/00m/040/096000c)。愛媛大学野球部でも活躍してほしい。
社会共創学とは「座学としての理論から現場での実践へ,そしてまた座学としての理論に戻るといった,理論と実践の往還を繰り返すことで学習者の真の理解度を高め,様々な地域社会を価値創造へと導く力(=「社会共創力」)を修得する」(iページ)と定義している。学部名に冠し,教育カリキュラム体系のコア科目が「社会共創学概論」であり,社会を共に創るための学問,その学問のあらましが本書になる。
著者は学部のメンバーだが既成の研究領域をもつ。それらを総合して「社会を共に創る」という理念でまとめたものと理解できる。社会共創の試みの第一歩だ。
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