049岡留安則・佐高信編著『100人のバカ』

書誌情報:七つ森書館,237頁,本体価格1300円,2007年4月1日

100人のバカ

100人のバカ

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松山から福岡の飛行機中(45分!)で読んだ。格調高い本ブログにはふさわしくないかもしれないが,出張中ということでご海容をお願いする。
04年3月に黒字休刊(要するにいろんな事情があって休刊中。復刊するのかどうかは知らない。)した『噂の眞相』の匿名記事「7人のバカ」に,編者2人の対談「100人のバカ」と「日本バカ文化人論」を挟んで編集したもの。『噂の眞相』関係の訴訟沙汰は耳にしたことがあるが,発行部数や読者層など評者にはまったく知識がない。
保守系文化人からの言いたい放題の批判」に「目には目を,歯には歯を」で応えた書物だ。スキャンダルをネタにするこの種の本には,矛先がリベラル派であれ保守派であれ,評者の好むところではない。いくら正義の味方ぶりを誇示しても,お互いバカよばわりする次元の話でしかない。そっと読んでそっとしておくのがこの種の本の読み方かもしれない。本屋さんで立ち読みしてそっと戻しておくのが一番いい方法。売れるとバカな読者が多いと言われてしまうから。
バカの壁』も『国家の品格』も新潮社の元「フォーカス」のアンカーがゴーストライターだ(「らしい」とぼかしている)などの発言は養老や藤原への名誉毀損にならないのかな。それともこれは出版界では周知のこと?