書誌情報:昭和堂,xvi+311頁,本体価格3,600円,2007年1月25日
- 作者: 山田鋭夫,鍋島直樹,宇仁宏幸
- 出版社/メーカー: 昭和堂
- 発売日: 2007/01/01
- メディア: 単行本
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山田の名古屋大学定年退職を機会に編まれた現代資本主義分析の書物。レギュラシオン学派の動向にいち早く注目してきた山田らがその新たな展開を企図したものだ。各章が多様性論,制度変化・構造変化論,日本経済の制度分析にそれぞれ当てられている。
部・章 | タイトル | 執筆者 | 所属 |
---|---|---|---|
まえがき | - | 山田鋭夫 | 九州産業大学 |
第I部 | 現代資本主義の多様性 | ||
第1章 | 資本主義社会の収斂性と多様性――経済学はどう見てきたか―― | 山田鋭夫 | - |
第2章 | 資本主義の多様性と福祉国家――VOCとレギュラシオンの比較検討―― | 藤田菜々子 | 名古屋市立大学 |
第3章 | 諸制度の補完性,資本主義の多様性および経済パフォーマンス | 遠山弘徳 | 静岡大学 |
第4章 | 産業構造の変化の多様性――多変量解析による類型化の試み―― | 原田裕治 | 名古屋経済大学 |
第II部 | 現代資本主義の制度的・構造的変化 | ||
第5章 | 資本主義経済の不安定性と構造変化――現代政治経済学の視点―― | 鍋島直樹 | 名古屋大学 |
第6章 | 90年代日本と米国の構造変化と資本蓄積 | 宇仁宏幸 | 京都大学 |
第7章 | 社会保障改革における制度の問題――年金問題を中心に―― | 平野泰朗 | 福岡県立大学 |
第8章 | 世界市場の統合とガバナンス問題――「全般的危機」から「埋め込まれた自由主義」へ?―― | 八木紀一郎 | 京都大学 |
第III部 | 日本経済の制度分析 | ||
第9章 | 「階層的市場 - 企業ネクサス」論の拡張に向けて | 磯谷明徳 | 九州大学 |
第10章 | 「階層的市場 - 企業ネクサス」と重層的調整メカニズム――制度変化が進行する日本的経済システム―― | 植村博恭 | 横浜国立大学 |
第11章 | 政府能力と企業能力――高度成長期日本の産業政策を例に―― | 宋 磊 | 北京大学 |
第12章 | 日本の失われた10年と困難なニューディール | ロベール・ボワイエ(宇仁宏幸・横田宏樹訳) | フランス/国立科学研究所・社会科学高等研究院 |
あとがき | - | 宇仁宏幸・鍋島直樹 | - |
索引 |