書誌情報:大月書店,235頁,本体価格1,800円,2007年11月22日
- 作者: 森靖雄
- 出版社/メーカー: 大月書店
- 発売日: 2007/11/01
- メディア: 単行本
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大学生が大学で学ぶ際の基本的な技術や考え方を解説したもので,1995年旧版の新版である。旧版は多くの大学で使われてきたともれきく。大学でどう学ぶかについての指導は欠かすことはできず,学習スキルを網羅した本書は教員・学生にとってとても有用だ。起承転結重視の文章作法とパワーポイントのみがプレゼンソフトかのような説明には賛成しないが。
溝上慎一著『大学生の学び・入門――大学での勉強は役に立つ!――』(有斐閣アルマ,2006年3月,asin:4641122822)にしたがえば,本書は大学における学びのテクニックを扱ったものだ。と同時に,大学の学びは,大学でなぜ学ぶのかという認識レベルの問題と交錯することなしにはなりたたないであろう。溝上の前著『現代大学生論――ユニバーシティ・ブルーの風に揺れる――』(日本放送出版協会,2004年4月,asin:4140019956)でたしか写真入りで紹介してあった,講義に出席したもののその時間中机に突っ伏して寝ていた学生はなにも京都大学にかぎらない。