338勝谷誠彦著『麺道一直線』

書誌情報:新潮文庫(か-52-1),281頁,本体価格438円,2009年6月1日発行

麺道一直線 (新潮文庫)

麺道一直線 (新潮文庫)

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『旅』(JTBのち新潮社)の連載記事「地麺紀行」の単行本『イケ麺!』の文庫である(「の」が連続するのは普通はノーだ)。本屋さんに行ったときに,タイトルに麺食らうも,イケ麺の評者ゆえついつい手を伸ばして買ってしまった。
田尾和俊麺通団団長)の「解説」のよると,「麺」のダジャレは富士宮やきそば学会の渡辺会長が連発していて,オリジナルは難しいとのことだ。「ミッション麺ポッシブル」「天下分け麺の戦い」「やきそばG麺」「天下ご麺」「お役ご麺」「三者麺談」「三国同麺」「麺許皆伝」「麺地創造」「麺財符」「最終麺談」「麺税店」「学麺のすすめ」「麺は人の上に人を作らず」「麺は異なもの」などなど。「麺」を使ったダジャレは参入障壁がとくに高い業界らしい。
それはともかく,ダジャレ連発のご当地麺探訪記であり,北から南まで,さらには韓国麺も含む76地麺が紹介されている。四国の「さぬきうどん」(香川県)と「鍋焼きラーメン」(高知県)は未収録だ。
気が麺入ったとき,こんな麺本で気分転麺はどう?