299ジンバブエの100兆ドル紙幣

夜,大学の先輩の元日銀マンのS先輩,出版社のK先輩と吉祥寺の「金の猿」(→http://www.sometime.co.jp/kinsaru/index.htm)に連れていってもらう(愛媛県の内子の酒「一刀両断」が置いてあった!)。その席でS先輩から2009年1月16日に発行された10兆,20兆,50兆,100兆ジンバブエドル(Z$)紙幣のうちもっとも高額の100兆ドル(100 000 000 000 000: one hundred trillion dollars)紙幣を譲ってもらった。これらは半月後の2月2日に実施された12桁のデノミに伴って発行された1,5,10,20,100,500ドル紙幣が流通することになり,2009年6月30日にはすべて無効となる。S先輩は中野ブロードウェイにある「野崎コイン」(→http://www.nozakicoin.jp/)で2,000円で手に入れたとのことだ。北朝鮮の紙幣も売っているんだね。
ハイパーインフレとデノミが過去の話ではなくジンバブエで進行中なのだ。
ジンバブエには紙幣を印刷する設備も技術もなく,ドイツの紙幣印刷会社G&Dが印刷したものだという。日本銀行券ほどではないと思うが,手にした100兆Z$紙幣には透かしが入っている。
後日(松山に帰ってから),貴重な100兆Z$の写真をここに載せるつもりだ。
【2010年3月18日追記:というわけでスキャンした紙幣を実寸で載せる。15桁の100 000 000 000 000が記号に見えてしまう。「野崎コイン」には片面だけの写真がある。】