188大学犬はなちゃんの日常(その178)

昼過ぎにのぞくと自宅や避暑地にもいない。散歩に出かけたようでもない。自宅横にある印刷室のコピー機のあいだに白い物体を発見した。避暑地も人に知られはじめたので,避難したのではないかという某職員の話もさもありなんと思う。数日前の夜閉じ込められてしまい,内側から助けを呼ぶはなちゃんに気がついた学生が守衛さんに連絡して開けてもらったそうだ。
夕方の散歩はいつものように図書館に行き,小一時間ほど涼むのが習慣になっているとのことだ。なるほどクーラーも効いており,絶好の避暑地なのだろう。はなちゃん宅にクーラーをつけてもらうよう会計と折衝中だ。いまのところ実現はかなり難しいとのこと。
帰宅時間を見計らってはなちゃん宅に行く。ちょうど図書館から帰ってきたばかり。目であいさつを交わしたあと,評者とは微妙な距離を保ち,やや後ろ向きに廊下に横たわる。はなちゃんの前に回り込んでシャッターを押す。
お盆期間中は折を見て,濃密なコミュニケーションを試みてみるつもりだ。