529文系は数学を,理系は物理を受験科目→正規職・役職・高所得

すでに朝日新聞(4月12日 17面),京都新聞(4月11日 23面),産経新聞(4月11日 24面),中日新聞(4月11日 29面),日本経済新聞(4月11日夕刊 14面),毎日新聞(4月17日 22面)および読売新聞(4月11日 2面)に掲載された「理数系科目学習者の昇進・就業形態(正規・非正規)・平均所得に関する調査結果」の概要を読む(→http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2012/120410_2.htm)。
得られた知見は,理系で物理(を得意とする者),文系で数学を受験科目にしたものは大企業への正規従業員としての就職や高所得が確認できるという。

理系学部出身者に関しては,物理を得意とする者が,化学や生物を得意とする者より初職においても大企業に正規従業員として就職する割合や,現職において役職者である比率が高く,所得も高かった。特に,すべての世代において,物理を得意としている者が相対的に低い非正規比率となっている点は注目される。最も若い世代では,物理と生物との非正規比率の差は7.2%まで開いている。
文系学部出身者に関しては,大学入試において数学を受験した者が,受験しなかった者より初職において大企業に正規従業員として就職する割合や,現職において役職者である比率が高く,所得も高かった。